SWANイベントリポート 2007.01.12
バレンタインセレモニーとクリスマスの想い出
★★★★★★★★★ 2006年のバレンタインセレモニーの想い出 ★★★★★★★★★
もうすぐまた、2007年のバレンタインデイですね。バレンタインデイ近くには毎年、「シャロンゴスペルチャーチ前橋」からたった一組のカップルにだけ「教会結婚式」をプレゼンとしています。もう3年目になりますね。
どうして?って言う方もいるでしょう。もともと「セント・バレンタインズ・デイ」(聖バレンタインさんの日)のバレンタインさんは昔イタリアに実在したキリスト教の神父。人と自然を愛し、鳥たちと話す事が出来たくらい心の優しい方でしたが、罪なき罪で殉教なさって後に聖人と崇められるようになりました。その聖バレンタインを称えるキリスト教の習慣がバレンタインデイの始まりで、ちょうど鳥がつがい(カップル)となって嬉しそうに飛びはじめる頃、冬の終わりと春の予感をつげる時期なので、「愛を捧げる季節」となって行ったのですね。巣作り(結婚?)をはじめる本格的な春の始まりは3月頃のイースター(つまりキリストの復活祭)ですから、ちょうどその前の恋愛の時期っていう感じでしょうか。
ただチョコレートをあげればいい、という日本の習慣はちょっと特殊。ヨーロッパでは想いを込めたバレンタインカードを添えて普通は男性から女性にプレゼントをあげる感謝のしるしですけどね。まっ悪くない習慣だからいいかな。
そんなバレンタインズ・デイ、「シャロンゴスペルチャーチ前橋」のスタッフと牧師&聖歌隊、そして私が考えたのが「価値あるこの教会の結婚式を、その機会を逃した方にプレゼントしよう、だって結婚は究極の愛の習慣だもん!!」ということ。そしてスタートしたのがプレゼントの企画なのでした。最もこの教会らしい意義あるイベントとして定着しようとしています。
昨年、選ばれたおふたりは、すでに結婚なさって20年以上の40代のあるご夫婦でした。次女の高校生のお嬢さんYちゃんからの応募で、結婚式をしていない父母に育ててもらった感謝の気持ちを込めて、教会結婚式をプレゼントしたいということでした。Yちゃんの優しい気持ちが嬉しくて、きっといい結婚式になるね、とみんなで話しました。担当のウエディングプランナーは教会スタッフの佐伯さんになり、Yちゃんとの打ち合わせが始まりました。お母さんには話してしまったけど、お父さんには内緒にしたいとのこと、しかもおふたりに内緒で親族や知人を呼びたいということで、お姉さんも打ち合わせに入って頂いて秘密の結婚式プロジェクトが始まったのです。しかもいろいろお話しを聞いて行くうちに、お父さんは病気で辛い治療を続けていらして、苦労を掛けたのに明るいお母さんにとても感謝していること、Yちゃんとお姉さんはそんなご両親になんとか良い想い出を創ってあげたいと思っていること、を知りました。
ウエディングプランナーというよりも教会のスタッフたちは、私や牧師や聖歌隊を含め、時にとても大変な人生の事情や、楽しいばかりではない人間らしい現実を目の辺りにすることが有ります。順調な幸せというのが実はとても希なことや、多くの苦労がその裏にあることを、ほんの1ヶ月の打ち合わせやほんの1時間の挙式の間にも体験してしまうことが日々あるのです。そんな時にはお客様からいろいろな想いを勉強させて頂いています。明るく見えるYちゃんのお家にも、お父様の病気という試練があることを、打ち合わせが進むにつれて実感してきて、だからこそ成功させたいという想いを強くしました。
バレンタインズ・デイに近いそのウエディングデイ、まだ寒い日でしたが、とても暖かな温もりが教会には漂いました。初めてのウエディングドレスに身を包んだお母さんは嬉しそうで、写真を撮るだけだと思っているお父さんもは奥様を見て本当に嬉そうでした。プランナーの佐伯さんとYちゃん、お姉さんがお父さんに「本当の結婚式なんです。」と告げるととてもびっくりされましたが、いっそう喜んで下さいました。それを見た私たちも嬉し涙が溢れました。そして待合室のドアを空けたおふたりがたくさんのゲストがいらっしゃるのを見たときのびっくりしたお顔。もちろんたちまち、嬉しいお顔と歓声に変わったのは言うまでもありません。足音を偲ばせて話し声もひかえて待っていて下さった参列者の皆さんにも本当に感謝です。密の打ち合わせに苦労した佐伯さんの苦労も報われました。
そんな喜びの結婚式を終えて。しばらくしてから大変残念なことに、訃報がありました。
教会は悲しみに包まれましたし、あの時みなさんに大きな想い出が作れたことを正解と言っていいのかどうか複雑な気持ちでしたが、事実を受け止めなければなりませんでした。もちろん結婚式はどなたの胸にも永遠に残る想い出として執り行うものですから、やって良かったと信じています。そしてこのご夫婦だけでなく、今までの5000組のご夫婦にも、私たちの知らない「その後の人生」があるのだ、という重みを実感しました。実際、結婚式後に訪ねて来てくださる方たちから、さまざまなお話しがあることもあって、私たちの知らない悲しいエピソードもどれだけ沢山あったのでしょう。
でも、その数ヶ月後、先月のクリスマスのことです。シャロンゴスペルチャーチ前橋の「クリスマス聖歌隊のコンサート」の夜に、お母さんとYちゃんがコンサートにかけつけてくださったのです。おふたりのお顔を見たとき、みんなが心からほっとしました。正直、この仕事をやっていてよかった、とも思いました。何もかもが許されて、天国から神様と、お父さんが見守ってくれているような気がしました。そして、がんばれ、Yちゃん!お母さん!と心から思いました。
次回のバレンタイン結婚式は2月12日(14時〜シャロンゴスペルチャーチ前橋、お二人のお子さんのいるご夫婦の結婚20周年の結婚式です。どなた様もどうぞご一緒に祝福にいらしてください。
(Written by アヒル)

