しあわせな出会い

素敵な素敵なある一組の結婚式のお話です。

私がお二人と初めてお会いしたのが昨年の5月。
とっても背の高い外国人の彼とかわいらしい日本人の彼女。
お互いを思いやる穏やかな雰囲気のお二人でした。

お二人の出会いは今から10年前。高校3年生の冬だったそうです。
遠い異国の地に住む彼との遠距離恋愛。
お伺いすると本当にいろいろなことがあった10年間だったとか。
そして昨年春、お互いがかけがえのないパートナーであることに気づき、
彼からのプロポーズ。
もちろん彼女の返事は『YES』。

ちょうどその頃、私は数日後に迫る【プロポーズのことばコンテスト】という
あるイベントに携わっていました。
そのコンテストはプロポーズの大切さや結婚の素晴らしさを多くの人に知ってもらおうと
昨年から始まった第1回目のイベントでした。

プロポーズの数日後、そのコンテストの新聞記事をたまたま目にされた彼が応募。
「気軽な気持ちで応募した」そのコンテストでお二人は見事北関東グランプリに輝きました。
コンテストの北関東支部であるスワンに受賞式に訪れたのが昨年の5月。
受賞と同時に全国大会出場への切符を手に入れ、そのお手伝いをさせて頂いたのが、
私がお二人と出会った最初でした。
全国各地から代表に選ばれたカップル達と長崎のハウステンボスでの全国大会に参加され、
プロポーズを再現されました。
残念ながら、全国グランプリには選ばれなかったものの、
ハウステンボス内の船上パーティでのモデルカップルに選ばれ、想い出の一日を過ごされたそうです。

その数ヶ月後、『結婚式、やっぱりしようと思って』と私の元を再び訪ねてくださったお二人。
『人生最高の一日にしましょうね!』と準備が始まりました。
お二人が選んだのはおつきあいを始めてちょうど10年目にあたる記念日で、
会場は前橋テルサスワン9Fけやき。
白無垢に紋付き袴での人前式と鶴をモチーフにした純和風のパーティ。
文化や結婚式の在り方に違いはあるものの、
集まって下さる全ての人達が喜んでお帰りくださるような素敵なパーティにしたいと
いう気持ちは万国共通でした。
お料理はどんなものにしよう、パーティの内容はどうしたらいいだろう、引出物は何にしよう、
通訳はどうしよう、などお二人からの不安をひとつひとつ取り除いていく形で打ち合わせが進みました。
偶然なことに、私たちスタッフのひとりが彼女の同級生だったことが分かり、
友人であるプランナーが担当させて頂くことになりました。
何度も何度も打ち合わせを重ね、当日を迎えました。

彼のご家族も遠い地からお越し下さり、お二人の希望もあって、
ご両家の家族が揃って和服をお召しになりました。
朱赤と黒で彩られた会場に金屏風を飾り、その前でご両家ご両親とともに鏡割り。
和紙で作られた席札やメニュー、折り鶴の箸置き、テーブルの上を飾るお料理ももちろん純和風です。
氷で作ったお皿に並べられたお造りや鯛の塩釜、お寿司に天ぷら、デザートには和菓子を。
外国人から日本の良さを教わるとよく言いますが、まさにその言葉がぴったりのパーティでした。
本当に改めて感じました。私が生まれた国は美しい文化を持っているんだなぁと。

お二人の結婚を祝福しようと集まった人たちは約150人。
『僕たちの大好きな人たちが僕たちのためにこんなにたくさん集まってくれて本当に幸せ』という
彼からのスピーチでパーティがスタート。
パーティに慣れていらっしゃる外国人ゲストのリードもあり、楽しく盛大に進んでいきました。
お二人をびっくりさせようとゲスト全員からのサプライズがあったり、
彼女が彼のために内緒で練習した想い出の歌のプレゼントがあったりと、
主役のお二人はとにかくずっと笑顔で、主役を囲む全てのゲストもやっぱり笑顔でした。
パーティの最後はご両家のお父様のご挨拶に続き、お二人からの御礼の言葉。
私も含め会場全体が涙した感動的な一日でした。

その翌々日、お二人は彼の母国ニュージーランドへ旅立ちました。
彼の生まれた場所での挙式とパーティをするためです。
ワイナリーを貸しきってのガーデンパーティ。
夕方4時からスタートして真夜中まで続いたそうです。
日本とニュージーランド。それぞれの地でたくさんの人たちにお祝いされたお二人。
本当にうらやましい限りです。

私がこの仕事を選んだのは数年前。
「幸せな人たちの幸せなお手伝いがしたい」そう思ってこの仕事に就きました。
誰かと誰かの出会いがあって、そこに生まれる新しい幸せのかたち。
「幸せのお手伝い」をさせて頂くはずが、幸せな気持ちを頂いていたのは私の方でした。
そのことに改めて気付かされ、心があったかくなって、幸せな気持ちのまま家に帰りました。
人生にはいろいろな出会いがあって、いろいろな幸せのかたちがあるのだと思います。
そこには思いもしない大切な出会いがあったり、何かを考えるきっかけをもらったり。
日々日常に起こるたくさんの出会いを大切にしよう、そんな風に思えた私の幸せな出来事でした。

20070113.jfif


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