ウエディングプランナーリポート 2007.06.12
母への思い・・・
こんにちは。いよいよ6月に入り、ジューンブライドの時期になりました。
今日は、今年行うあるジューンブライドの結婚式のお話をします。
結婚式の日取りを決めるのは新郎・新婦のお二人ですが『梅雨の時期は避けたい。』というカップルは結構います。しかし『幸せな花嫁になりたい!!』と梅雨の時期でも6月に決めるカップルも少なくありません。実は私がお話する二人の日程は上記のどちらにも属さないものです。
本来なら二人の結婚式は来月の末、梅雨が明け、夏の日差しがまぶしい日に行われる予定でした。4月に準備に入り、『さぁ招待状を発送しましょう』と言っていた5月も半ばを過ぎたある日。彼女から一本の電話が入りました。以前から言っていた彼女のお母様の病が良くないとのこと。『どれくらい日程を早められますか?』と聞かれ、一日でも早くしてあげたいと思ってしまった私は思わず『早ければ2週間後・・・』と言ってしまいました。
さすがに『早すぎますよね・・・』という事で一ヵ月後に日程を変更。『雨が気になる・・・』と言う彼女。そんな事は言ってられない。絶対に母に出席してもらいたい。雨vs母。母の勝ち。そんなこんなで、6月のジューンブライドに決定です。
結婚式に夢を持っていた彼女は、やりたい事が山ほどあって『一ヶ月じゃ無理だよ・・・。諦めなよ。』と新郎に言われたらしいです。無理とはどういうことなのか?まだ、一ヶ月もありますよ!やりたい事は全てやらないと後悔します。やり遂げて見せましょう!少しの無理も当たり前。彼女がやりたいなら、私は何でもします。自分の思い描いた結婚式を、お母様の為にも実現しましょう。
5月末。招待状も発送が終わりパーティの進行を決め始めた頃。彼女から一本の電話が入りました。『昨日、母が他界しました。結婚式は予定通り6月に行います。いろいろご迷惑掛けてすみません。』気丈な声で話す彼女に悟られないよう私は涙しました。誰よりもつらい思いをしている彼女が何故あそこまで気丈に振舞えるのか不思議で。『母にウェディングドレス姿を見せたい』という思いがかなわず、今彼女が抱えている思いが何なのか。
式を予定通り行うのは、『結婚式は必ずしてね』という母の最期の言葉があったからだそうです。自分のために結婚式がなくなるのを拒む母の気持ち。きっとそこには娘に幸せになってもらいたいと言う気持ちがたくさん詰まっているのだと思います。
お母様が亡くなってからも、結婚式の準備は進んでいきます。家では悲しい顔をしているのでしょうか?私の前では笑顔の彼女。彼女の母への思いを私が知るのは、あと少し。
絶対に良い結婚式をしましょうね。お母さんに喜んでもらえる結婚式を。
ジューンブライド・・・幸せな花嫁になりましょう。
P.S. ロイヤルクレストハウスに紫陽花が咲きました。とてもきれいです。良かったら皆さん見に来てください。

