フレンチ「ブラッセリー ポール・ボギューズ」

東京おすすめレストラン

フレンチ「ブラッセリー ポール・ボキューズ」(東京都港区・六本木)

クラブスワン評価  ★★★☆
料理 4/ ワイン 3/ デザート 4/サービス 4/ 雰囲気 3/
コストパフォーマンス 3/

実質プライス    
ランチ  ワイン無し  ¥2,000〜¥5,000
ワイン付き  ¥3,000〜¥6,000
ディナー ワイン無し  ¥5,000〜¥8,000
ワイン付き  ¥7,000〜¥10,000


私「アヒル」はレストランが好きである。
が、レストランとは会話を楽しみに、二人以上で行くものだと思っているので、いわゆる「お一人様レストラン」は、ほとんどした事がない。
せいぜいファミレスとファストフード、カフェやティータイムぐらいです。

そもそも実は結構、寂しがりやで小心者です。一人でレストラン食事をしている、という姿に憧れるのですが、なかなか実行出来ないのです。

しかし、お一人様フレンチとか、お一人様バーとかが出来る女になりたいものだなあ、と思う最近でした。
何故かと言うと、誰かに頼っているとその分の経験しか出来ないし。
経験を加速したい時とか、まったく別の経験をしたい時とか、一人で出来ればもっと早いのになあ、と思う事が多くなってきたからです。
特に海外旅行とかそうですよね。誰かと一緒に行こう、なんて思っていると一生行けないで終わったりするのです。

思えば20代の頃は平気で海外一人旅していました。
いろいろな出逢いがあって、一人でないと見えない細かいものまで見え、貴重な感情や体感を得ました。そんな経験が今の私を造っているはず。
そうだ。まずはレストランへ一人で行けるようになろう。そうすれば海外旅行なんて恐くないし。

ある夏の日、仕事で六本木へ。まさに20代の頃、遊びまわった街です。
当時は黒人街。ソウルやジャズが好きで、ショービズが好きだった私には天国でした・・・。
そして通い詰めた素敵なスパニッシュバーがあったのですが、そこにはまだ素敵なマスターが・・・。

あれっ??・・・・・・と思ったら、「六本木ミッドタウン」になってました(笑)。
そうですよね。再開発ですよね。・・・・残念です。まあ、どうせ待ってないから、いいけど。
私の知ってる「いい感じの六本木」は、すでにまったく無いのです。なんか健全な感じになってます。

そして話題の「新・国立美術館」の360度レストラン「ブラッセリー ポール・ボキューズ」です。
さんざん話題になりました。美術館の中にポール・ボキューズって凄いですよね。日本もそこまで来たか・・・東京っていいなあ・・・群馬と違いすぎ。
プロデュースは「ひらまつ」の平松宏之シェフです。この方も本当に人間的にも優れた方です。その平松シェフの料理の原点である、フランス・リヨンの三つ星レストランポール・ボギューズ。
ムッシュウ ポール・ボキューズのレシピを取り入れて、その料理の素晴らしさを称える店なのです。

ここはブラッセリーなので、基本スタイルはカジュアルな食堂。
ましてや公共施設の中にあるので、老若男女が誰でもいつでも来られます。ゲストの服装も、スタッフの立ち居振る舞いも、テーブルセットもそんなサインを醸し出しています。
そして話題の360度レストラン。キッチンは地下。レストランは地上階。それを繋ぐエレベーターとパントリーを中央として、約200席(2人〜6人がけ)のテーブルが360度。
シンプルな作りだけど、よく出来ている。規模としても、圧巻。
スタッフは、ンフォメーション(案内と会計専用)が2名、パントリー(食器下げとドリンク用意専用)が2名。その他のサービススタッフは、敏腕な支配人が1名、他わずか5名(男3名、女2名)。

私がお一人様フレンチを決め込んで入店したのが、6:15。まだ10名ぐらいのスタート。
少しずつ席を離して埋めていく様子。テーブルにはナイフ&フォーク1本ずつのセット。アラカルトのみのメニューを頂き、水が注がれる。特に食前のドリンクセールスは無い。
ちょっと目を上げただけで、軽やかに近づいて来て「お決まりで゜すか?」さすがの早さ。

  アヒル    「一人なので前菜はとばして。メインのフォアグラを頂きます。
           フォアグラに合うグラスワインを教えてください。」
  サービスマン「そうですね、こちら(600円)のワインで充分に美味しいですよ。
           フォアグラは濃厚ですから、次に渋めな(900円)のも合いますし、
           もちろん深みのあるボルドー(1100円)のも宜しいかと。」
  アヒル    「じゃそれを!」

オーダーを通してすぐにオリーブのおつまみと、焼きたてのバゲットが1/2やってくる。へぇ。親しみやすいなあ。リヨンスタイルかしら。水が無料なのも有りがたいし!!!
すぐにサーブされたグラスワインも超美味しい。これ、ボキュース本店や平松で飲んだら、この値段の1.5倍はするでしょ・・・。

ばくばく食べていると15分程度でメインの「フォアグラのソティ黒トリュフのリゾットと共に」が来た。
早〜い。でもお皿は熱々。それにどんどんエレベーターから他の料理が上がってくる。合理的なのね!!
料理はさすがに、すっごく美味しかったです。リゾットのきつい塩加減が、最高にめりはりあって美味しい。
やっぱり誰かと来れば良かったなあ。もっといろいろな種類も食べたかったなあ・・・・(泣)。
食べ終わるとナイフ&フォークを置いてナフキンに手をかけた段階で、スタッフが声を掛けてくる。

  サービスマン「いかがでしたか?」
  アヒル    「美味しいです。ワインもぴったりです。お奨めのデザートは?」
  サービスマン「ムッシュウのクレームブリュレは召し上がりましたか?美味しいですよ。」
  アヒル    「それをください。あとカプチーノ・・・は無いですよね。」
  サービスマン「有りますよ、どうぞごゆっくりお楽しみください。」

わかってるなあ、このサービスマン。だってカプチーノはイタリアの朝のコーヒースタイル。
食後のデザートが終わってから、濃いめのカフェを出すのが古いフレンチスタイルだけど、
新都市ではもうそんな固定概念は薄れていて、自由な発想になっているのだ。
一緒の方が美味しいじゃあん。カプチーノだっていいじゃあん。夜だって泡飲みたいし。
そしてシェフデザートはたっぷり1品を、堪能するのが極意。

さてデザートオーダーが6:35のこと。すぐにダストパンでテーブルが綺麗に片づけられて、
熱々のブリュレとカプチーノが同時に出てきたのが6:37のこと。
私がゆっくり完食して・・・・店を出たのがなんと、まだ6:50だ。
入店が6:15。わずか35分の滞在時間で、素晴らしいお一人様フレンチを体験出来てしまった。
すでにお客様は50名以上いる。スタッフは本当に敏速に、全く無駄の無い動きだ。

このブラッセリーはフレンチの概念に囚われてない。ボキューズのメニューの美味しい物を、
とにかく早く、正確に、熱々の内に、気持ちよく出すことに命を賭けている。
全スタッフ、まるでマラソンランナーのようにスマートに迅速に、歩き動きながら汗も見せない。
支配人は200席の注文をコンピューターで管理しながら、全員の進行をチェックしており、
料理を持っていくテーブルをスタッフに指図し、スタッフは料理の食べ終わりを見逃さない。
フランス人がたくさん来ていて、表のスタッフは全員フランス語はぺらぺら。
だれが呼び止められても恐くないだろう。出てきた日本人シェフも笑顔でフランス語で答えている。

レストランは文化。国立美術館と同格の文化。そんな地方都市がたくさん出てくればいいと思う。
群馬県にだって、しのぎをけずって、良いレストランがいっぱい出来れば良いと思う。
全国同じメニューのファ○レスはもういらない、って声を大にして言える時代がくればいい。
食文化の未来は発展するのみ。飢えという渇望から、遠く離れるための至福の文化だから。

レポーター アヒル
(→ 同ブログ 「群馬の美味しい生活」も読んでくださいね。 )

追伸
その後、六本木のバーで前橋出身の歌手、「高橋梨枝&リストバンド」のライブを聴いて楽しむ。
スワンのウエディングシンガーだった梨枝ちゃんの、苦労と熟練と成長に思わず目頭が熱くなり、
みんなで再会を喜んで、ひたすら騒ぐ。群馬で凱旋ライブをやらなきゃね。

翌日、調子に乗って「六本木ミッドタウン」のインド料理の店、「ニルヴァーナ・ニューヨーク」で、
お一人様レストランを楽しむ。前回来たときは、予約しか受けないインドのコース料理を食べて、
すごく美味しかった。その時にビュッフェコーナーを目撃したので、ぜひ試したいと思っていた。
本格カリーとタンドリー料理、ナンやチャパティ、インド米のライス、デザートまで食べ放題で2000円。
ミッドタウンでこの値段は満足でしょう。ただしコース料理の方がかなり凝ってましたから、
ぜひ行くなら予約して、コースを食べに行ってくださいね。(ベジタリアンメニューもあり)

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